障害を持つ人が就職する場合、一般就労と障害福祉サービス(就労支援事業所)での就労支援と大きく2つに分かれます。就労支援事業所では、一般企業などでの就労が難しい障害がある方に働ける場を提供するとともに、一般就労に必要な訓練を行っています。
就労支援の基本的な流れとして就労選択支援事業所等で就労アセスメントを受けて、就労面のアセスメント結果を踏まえ、働く場所を選択します。障害福祉サービスを利用しなくても一般就労への移行が可能な方については一般就労への移行を支援。就労移行支援で一般就労に向けた訓練等の支援を行い、A型・B型事業所では働きながら生活の安定や就労能力向上に向けた支援を実施します。就労支援事業所の利用者で一般就労への移行が可能となった方については一般就労への移行を支援します。また、一般就労へ移行した方についても、生活面の支援が必要な場合は関係機関が連携して支援を実施する形になっています。
働くことを希望する障害者が、適切な「働く場」(一般就労、A型事業所、B型事業所等)を選択することを支援するため、就労面や生活面に関する情報を把握することを目的としています。具体的には面談や作業観察などを通じて利用希望者の作業能力や集中力、就労意欲などを事業所が把握します。就労アセスメントは就労選択支援事業所等で受けることができます。
大津市内で就労選択支援事業をしている事業所の紹介をします。
1 就労選択支援事業所を検討して選びます。
2 就労選択支援事業を利用するためには、申請書の提出と併せて計画書の作成が必要です。
・計画書は計画相談支援事業所の相談支援専門員が作成するか、支援者の援助を受けて自分で作成することができます。
3 申請書と計画書を障害福祉課に提出すると就労選択支援事業を利用するための受給者証という手帳が発行されます。
4 計画書と受給者証を提示して、利用にあたっての契約を就労選択支援事業所と結びます。
5 就労選択支援事業所では支援者が4つの支援を行います。
① 作業を実際に行い、支援者が作業の様子を確認します。併せて、職員が本人に聞き取りをする形で就労に関する状況把握を行います。
② 本人、ご家族、就労選択支援事業所の支援者、今後の就労支援に必要な関係機関が集まり会議を行います。
③ 本人と支援者で相談しながらアセスメントシートの作成を行います。
④ アセスメントの結果に関して必要に応じて就労を支援する関係機関に支援者が連絡調整を行います。
6 就労選択支援事業所のアセスメントシートと結果を活用して、今後の就労先の検討を行います。
大津市内の就労支援事業所のマップです。
大津市の就労系通所事業所の支援内容等を自立支援協議会でまとめた情報シートを公開しています。定期的に更新をしていますが、必ずしも最新状況をリアルタイムで掲載しているわけではありませんのでご注意ください。また、情報提供に協力をしていただいている事業所のみの掲載で、大津市内全事業所掲載はしておりませんのでご了承ください。
大津市在住の方が利用できる就労支援機関のリンク集です。
*一般就労をしたい方の相談支援機関
ハローワークでは、障害のある方の就職活動を支援するため、障害について専門的な知識をもつ職員・相談員を配置し、仕事に関する情報を提供したり、就職に関する相談に応じたりするなど、きめ細かい支援体制を整えています。
障害のある方のための求人のほか、一般の求人に応募することもできます。また、個別にその方にあった求人の提出を事業主に依頼したり、採用面接に同行したりすることも行っています。さらに、障害のある方を対象とした就職面接会を開催しています。
滋賀障害者職業センターでは、障害者職業カウンセラー等を配置し、ハローワーク(公共職業安定所)、障害者就業・生活支援センターとの密接な連携のもと、就職や職場復帰を目指す障害のある方、障害者雇用を検討している或いは雇用している事業主の方、障害のある方の就労を支援する関係機関の方に対して、支援・サービスを提供しています。
障害のある人の「働く」こと「暮らす」ことを一体的にサポートする専門機関として、本人・家族・企業からの相談に無料で応じています。「雇用支援ワーカー」「生活支援ワーカー」「職場開拓員」「就労サポーター」等が配置され、仕事に関する相談はもちろん、仕事をする上で基本となる生活に関する相談も受け付け、自立した生活をするための支援をしています。
・NPO法人 おおつ「障害者の生活と労働」協議会(O.S.K.) はっち
おおつ働き・暮らし応援センター“Hatch(はっち)”を運営しています。はっちでは一般就労が困難な障害者に対する就労及び職場定着に向けた支援や、職場の開拓などのサービスを福祉、労働の両面から提供し、障害者の地域における職業生活の自立を図り、雇用の促進及び職業の安定を図るための支援を行っています。
*障害福祉サービスで就労支援を提供している事業所
大津市湖西側を中心に就労継続支援B型「社会就労センターこだま」「ふうね」を事業運営されています。
大津市南部から北部にかけて、就労移行支援「瑞穂」「マノーナファーム」、生活訓練「きずな」、就労継続支援B型「瑞穂」「ワークショップ坂本」「マノーナファーム」、相談支援事業所「ひなた」等の事業運営されています。
就労継続支援A型「がんばカンパニー」「はっぴぃミール」、生活訓練・就労移行支援・就労定着支援「くれおカレッジ」、就労継続支援B型「夢創舎」「ほわいとクラブ」、生活介護「まちかどプロジェクト」「ふぁんテンポ」、相談支援事業所「そうだんオフィス」短期入所事業所「なかまホテル」の事業を運営されています。
大津市内で児童養護施設を運営する湘南学園が就労移行支援および就労継続支援B型「れもん会社」を運営されています。
身体障害の方を主に対象にした就労継続支援B型「いしづみ」知的障害の方を主に対象にした「いしづみの家」を運営されています。
・夢の木
大津市北部において精神障害者の方を主な対象に就労継続支援B型「夢の木」、グループホーム3か所を運営されています。
おおつならはでの就労移行支援として自立訓練と就労移行支援事業を運営されています。
就労継続支援 A型10名、就労継続支援B型10名の多機能型事業所です。
就労継続支援A型事業所「ワクア」・就労継続支援B型事業所「クオ」を運営されています。
ウェルメントは県内で就労継続支援A型・B型、日中一時支援 20事業所を運営されています
就労継続支援B型以外に相談支援事業所ぐっど、放課後等デイサービスぐっどらいふ・ぐっどたいむの運営をしています。
大津市では「おおつならではの就労移行支援事業」の取り組みをしています。本事業は、高校を卒業したあと、直接就労移行支援や就労継続支援B型へ行くのではなく、自立訓練(生活訓練)の事業所で2年間支援を受けていただき、その後就労移行支援に移行し、一般就労を目指していただくことを目的としています。下記ボタンから大津ならではの就労移行支援のページを閲覧することができます。