大津市障害者自立支援協議会では、大津市の重症心身障害及び医療的ケア児者のネットワーク構築を目指して、重症心身障害及び医療的ケア児者支援協議会を開催していています。協議会の中での検討課題の一つとして、災害時に電源確保が必要な医療的ケア児者の支援を最近取り上げています。ただ、災害時の電源確保に関しては支援者もまだまだ知らないことが多い状況です。人工呼吸器とはどのようなものか、電源確保に関してどのような準備が必要か、行政や地域の支援者は平時からどのような取り決みを行うことが必要なのか、支援者が学ぶための研修会を企画しました。
市立長浜病院の臨床工学技術科で臨床工学技士として活躍され、湖北の自立支援協議会の重心部会にも参画されている草野信悟様を講師にお招きしました。講師による人工呼吸器の仕組みの説明、災害時の電源確保の状況や必要な備えの説明を実物を持ってきて説明してもらった後、滋賀県で取り扱っている呼吸器メーカー4社に来ていただいての製品の説明とバッテリーがどれくらい持つかの説明をしてもらいました。当日は約50人近い参加者にお越しいただきました。
精神福祉部会では大津市における精神障害者にも対応した地域包括ケアシステムの構築の検討を行っていますが、今年度も大津市保健所と合同で研修会を開催しまました。
今年度は大阪人間科学大学人間科学部社会福祉学科准教授として活躍される吉池毅志先生をお招きして、「市民(with disability:精神障害のある)が真ん中にいる精神保健福祉医療を、大津市で描くとどうなる?」というテーマで話題提供をいただいた後、大津市の精神保健医療福祉領域における垣根を越えた連携を考えるグループワークを行いました。
大津市自立支援協議会では今年度2回目の定例会を2月16日午後に浜大津明日都で集合で開催しました。
そこで今回の定例会内容の報告と資料を掲載させていただきます。
今回の定例会では前半は「児童虐待、その後」と言うテーマで、やまびこゼミの「子どもの頃に虐待を受け、大人になった障害のある人への支援に悩む支援者の学び」を報告しました。
全ての障害福祉サービス等事業者に、感染症の発生及びまん延の防止等に関する取組の徹底を求める観点から、事業者の取組みとして、①感染対策委員会の定期開催及び結果の従業者周知徹底、②指針の整備、③定期的な研修・訓練の実施が令和6年4月1日から義務化されます。
そこで、自立支援協議会では感染症対策の強化に係る取組みを後押しするため、1月24日10:00から12:00で障害福祉サービス等事業所における感染症対策に関する研修会を開催しました。その研修動画と配布資料を公開します。事業所の感染対策に活用してください。
ノーリフトケアを知ってますか?介護の現場でよくある移乗時の抱え上げ、体位交換で引きずる、重い物を持ち上げる等の行為。これらは介護者に腰痛やケガ、介護される側にも腰痛やけが、変形や拘縮などの二次障害を進行させるリスクがあり。それらを改善し双方にとって負担の少なく、安心安全なケアを行うのがノーリフトケアです。2013年に国の「職場における腰痛予防対策指針」が改定され、『人力での抱え上げは、原則行わせない。リフトなど福祉機器の活用を促す』ことが明示されました。これまでの日本の腰痛予防策では、重量物の制限はあっても、「人力による人の抱え上げ」は除外されてきた経緯があり、今も多くの事業所で人力による抱え上げが行われているのが実情です。腰痛予防は職員個人の努力やケアに頼るだけでは限界があります。事業者側にも職員の腰痛を低減させるための責任と高い意識が望まれています。
自立支援協議会では、障害福祉事業所におけるBCP策定に関する研修会第2弾として障害福祉事業所における備蓄に関して講師をお招きして11月27日10:30から12:30で研修会を開催しました。
講師は防犯・防災用品などの販売も手掛ける三和製作所の白坂さんと有限会社東洋理化の梅川さんのお二人をお招きします。お二人とも防災士の資格もお持ちで、大津市社会福祉協議会や自治会の防災研修でも講師等をされています。
当日は約35人の参加者がありました。参加者からはBCPを作成していく中で、実際どういったものがどこまで必要なのかという点が難しかったのですが、今回の研修で特に必要となる備蓄品や保存方法、使い方などを知ることができ、助かりました。」というお声をいただきました。